ミトンをはめてでも手で撫でることが大事と書きました
パンチする猫はパンチが出ないことを目安に
ミトンを外し、素手でナデナデしましょう
シャー言う猫でも撫で始めるとゴロゴロ音が出るなら
ミトンを外しましょう
ゴロゴロ音が小さい猫もいますから
テレビなどは消音して耳を澄まして、猫の反応を確かめてください
猫の喉元に手を当ててゴロゴロ音を確認することもできます
ケージ生活が長引くと
閉じ込めているのがかわいそう、と思う方がいるかもしれません
でも
猫は室内全体は未経験なので、安易にケージの外へ出すと
不安にさせ、余計な負担をかけることになります
それに
餌時間以外の時間、猫はケージ内でたくさんの初体験をしています
初めて共に暮らす人の行動を、猫は全身全霊で観察しています
日中、外で働いている人は留守になりますが
その間の猫は「留守」を体験しています
参考に
豆たんの「ケージ生活はまだ続ける」(←クリック)
と判断した時の記事です
【先住猫がいる場合】
猫の相性と人なつこさは、全く別です
先住猫のテリトリーに新入り猫が入るわけですから
はじめはケージ越しで対面させ
お互いに観察する時間を設けます
ケージ越しでも匂いは嗅ぎ合ったり
相性が良ければ鼻チューしたりします
「他猫」経験は、「人間」経験の後でも遅くありません
まずは「人間」経験を優先しましょう
【ケージ生活終了の目安】
・パンチが出ない
・ゴロゴロ音を出す
・背中からお尻にかけて撫でるとお尻が上がる
・顔周りを撫でると手に顔を押し付けてくる
・シャー言わない
これらの表情が現れるまで、ケージ内で過ごさせてください
下の動画は
室内フリーに移る前の豆たんです
ケージの出入口がわたしが入れる余裕があるので
給餌時間に中に入って、ナデナデしています
(これは3段ケージです)
この様子だと
ケージ外でもナデナデできると思われるかもしれませんが
実際はまだケージ内限定なのです
豆たんはケージ内でわたしという「人間」を経験しています
食べ始める時や食べ終わった後、豆たんはビクッとしています
わたしがそばにいることに、まだ不安があるんですね
帰宅した時に猫が
「帰ってきた、ゴハンだ、ナデナデだ♪」
と思うか
「帰ってきた、近づいたら逃げなきゃ・・・」
と思うかは
大きな差です
ケージ生活終了までがんばりましょう
猫もがんばっています
【室内フリー生活を始める】
ケージの扉を開けたままにします
猫が自分から出たい時に出させ、好きなところへ行かせます。
手が届かない場所へ入ったり登ったりしても、危険な場所でないなら
そのまま静かに見守ってください
室内フリーに移行しても
給餌時間にはケージ内で餌をあげ、
ナデナデして、少量のオヤツで終了することを続けます
ケージ以外の場所でくつろげるようになったら
そばを通ったついでにナデナデしてみましょう
そのうちに
部屋のどこにいてもナデナデさせてくれるようになります
不安が「安心」に変わってはじめて
その猫にとっての本当の「くつろぎ」が訪れます
給餌場所を変える時は、室内フリー生活に慣れてからにしましょう
ケージ生活終了後は
扉を開けっ放しして、活用してください

※ケージは防災用品としても重要です
地震などの非常時には、とりあえずケージに入れる習慣をつけましょう
余震が続いたり、停電の中、猫を探すことにならないように
日頃から防災対策を心がけて練習しましょう
※ふだんは餌という表現は使わずにゴハンと言っていますが
このカテゴリでは人用食事との意味混同を防ぐために下記の表現をしています
ゴハン時間=給餌時間
猫用フード=餌
【脱走防止対策をしよう】
「ひょんなこと」「一瞬の出来事」で脱走→迷子になり
捜索願いや目撃情報を募る飼い主が後を絶ちません
”うちの子に限って”はないのです
完全室内飼いは猫を守るためであり
脱走防止対策はぜひ実行してください
次回はその6~抱っこの練習~ です
・その1~わたしにできるのだから、あなたにもできます~
・その2~里親さん宅まで短期間で~
・その3~猫の威嚇は怖くない~
・その4~ケージ生活を最短で終了するコツ~
動画の豆たんは、里親様の元で
スリゴロでナデナデも抱っこも大好きな甘えん坊さんになり
元気に過ごしています
里親様、ありがとうございます
猫がどんな状態でも人との同居は続きます
お互いの行動を理解し、安心できる暮らしの方がいいですよね

↑里親募集中の猫の詳細ページ載っています
里親会以外に保護ボラさん宅での面会が可能なのでお問い合わせください


脱走防止対策をしよう
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