内容がなんとかまとまったので
今日は映画「旅猫リポート」の感想です
久しぶりに長めの記事です
どうか最後までおつきあいくださいませ

映画「旅猫リポート」を観ました
原作小説を読んだのは昨年で
本の感想はインスタグラムに載せていて

珍しくココにも載せました
・隠れ上手と読了本
迷ったけど、公開されてすぐ劇場観賞しました
迷ったというのは
動物が登場する実写映像作品は制作されない方がいい
と個人的に思っているからです
「旅猫リポート」は実写化にあたり
宣伝段階から制作側が謳っていたのが
「参加する動物に負担なきよう配慮することが原作者が出した絶対条件」
でしたけど・・・
映画公開日前後は全国の各会場で舞台挨拶付き観賞回に
主役の猫を連れて回っていたようです
素敵な俳優さんたちの登壇だけにしてほしかったです
原作:「旅猫リポート」有川浩
小説連載開始は2011年10月からで
2012年11月に単行本が発行され、その後文庫化されました
主人公サトル(ヒト)と登場人物たちの過去や現在の葛藤を織り込みながら物語が進み
それぞれの運命や人間模様にじんとくるものがあり
泣ける作品です
で、そこにナナ(猫)が重要な位置で絡んでくるように作られています
猫の描写が繊細で的を得ていて、猫好きの人が読むとさらに楽しめる内容です

だけど、小説の段階ですでに
動物福祉の視点では「うわぁ、それダメ!」なことが
たくさんあります
執筆されたのが7年前・・・
もし、単行本発行直後に読んでいたら
今ほどの違和感はなかったと思います
その頃、わたしはTNRや保護をはじめていたけど
野良猫や動物福祉について知らないことが多かったからです
猫を巡る様々な問題の解決方法は
年々少しずつ、一般に浸透してきている手応えはありますが
今もまだ〝野良猫〟が生まれ続けていることは由々しき問題であり
「猫は不妊手術をして終生完全室内飼い」の定着までは時間がかかりそうです
で、映画「旅猫リポート」では
ナナ(猫)や他の犬猫たちにセリフがあてられて
(要するに擬人化ね)
実写なだけに現実感を伴うし
とても身近に感じるわけです
ヒトの都合の良いようにセリフが作られているので
違和感どころか、共感してしまう(←さらに涙を誘う仕掛けでもある)ので
猫が被る命の危険性がとても見えにくくなっています
もし、この映画の観賞後
「泣けた~」「ナナかわいかった~」の感想しか浮かばず
違和感(問題点)を感じない観客の割合が多いとしたら・・・
野良猫は生まれ続けるだろうし
無責任な飼い主が無責任であることの自覚を持てないまま
遺棄や飼育放棄される猫はあとを絶たず
少子高齢化で適正飼養を約束できる里親宅の数は減っていくので
たとえ保護しても保護猫の行く先は決まらない
・・・という厳しい現実がまだまだ続くということです
この映画でわたしは「これダメ!」な点を
ざっくりと10個見つけました
すでに観た方は何個見つけることができたでしょうか?
この物語には素晴らしいところも、もちろんあるのです
「続きを読む」に載せましたので
ぜひ目を通していただきたいです
おすすめキャリー


ネタバレあり→
「旅猫リポート」の素晴らしいところ
◎主人公サトル(ヒト)がナナ(猫)の終の住処を見つける努力をし
サトルの近親者が後見人となり
ナナのためにペット可の家を手に入れ、終生飼養を約束する
残念なことにたくさんある
✖️ダメなところ
1.フードを地面に直置きして餌やりし、食べ残しをそのままにして去った
2.キャリーから出てしまう経験した後も対策を施さない
3.リードを付けずに屋外へ出す
4.屋外で見失う経験後も、屋外へ出すことを繰り返す
5.友人宅に着いてすぐにキャリーから出す
6.犬と初対面させる際に屋外でリードなしで直に会わせる
7.駐車場でナナを脱走させて、探そうとせず放置
8.ハチ(猫)が車にはねられて亡くなる経験をしたのに、ナナを野良猫状態にさせたまま放置
9.サトル(ヒト)の友人のセリフ「仔猫が生まれてしまったから」は不妊手術せずに飼っている
10.その友人は1年前に仔猫を拾って飼いはじめており、その猫が出産したなら既に2回以上出産
◎正しい方法
1.不妊手術と餌場の清掃及びトイレの管理ができない無責任な餌やりは、単なる迷惑行為※なので餌やりをしない
行政と地域住民の理解を得た「正しい地域猫活動」に限り、器に猫用フードを入れて餌やりをする
2.キャリーでの搬送は扉を確実に閉めて、ガムテープなどを貼り補強する(車移動の場合も同じ)
大きい布などでくるみ、猫の不安が軽減するように工夫する
3.猫を屋外に出さない・散歩は必要ない(災害などの緊急事態のみハーネスを着けてハーネスにリードを付ける)
4.猫を屋外に出さない・散歩は必要ない(移動は必ずキャリーに入れる)
5.キャリー内にいてもらい時間をおく、もしくはケージを用意ししばらくケージ内で過ごさせてから室内フリーにする
6.屋内でキャリー(またはケージ)内にいれて、柵越しに犬と猫がお互いに観察できる時間を作る
7.脱走後の捜索は初動の早さが重要、すぐに捜索を開始する
・猫の脱走した場合の捜索手順
8.野良猫状態で放置※するのは遺棄と同じ
愛護動物の遺棄は犯罪です
動物愛護管理法第44条~第50条
愛護動物のみだりな殺傷2年以下の懲役又は200万円以下の罰金
愛護動物の虐待100万円以下の罰金
愛護動物の遺棄100万円以下の罰金
・環境省 動物愛護管理法 概要のページ
9.飼い猫の不妊手術をするのは飼い主の責務(動物愛護管理法第7条第5項)
動物の飼い主の責務第7条pdf
10.飼い猫の不妊手術をするのは飼い主の責務(動物愛護管理法第7条第5項)
無責任に餌をあげるのはやめましょうpdf
動物愛護管理法は、犬や猫などの命を守り、その習性を学び、適正飼養されるために作られたものです
愛護動物を扱った映像作品で「動物にストレスを与えないように配慮して撮影している」をよく見るけど
愛護動物を扱った書籍や映像作品は
「飼い主の7か条:
病気の知識と予防・終生飼養・迷惑防止・繁殖制限・身元表示(所有明示)・逸走防止・災害対策」
・環境省「飼い主の7か条」pdf
を明記することを義務付けてはどうだろうか?
※1.の「迷惑」というのは
例えば通りすがりに見かけた猫に餌やりをするのは
地域住民だけでなく、その猫にとっても迷惑なことなのです
自分の餌場を確保できている猫なのだから、餌をあげなくても大丈夫です
※8.外で生きることは猫同士の喧嘩、病気の感染、交通事故などの危険と常に隣り合わせです
そういう環境に脱走させたまま放置するのは遺棄と同じです
フィクションとはいえ、ナナ(猫)が野良猫状態で放置されるシーンに
違和感を持つ人がたくさんいますように
そして
野良猫も飼い猫も不妊手術をする、迷子にさせない、遺棄しない、完全室内飼いでの終生飼養
を、あたりまえと思う飼い主が増えることを
切に願います
最後までお読みいただきまして
ありがとうございましたm(_ _)m

飼い猫も外猫も不妊手術を
もちろん飼い犬もね

猫が脱走するのはどんな時?

◎主人公サトル(ヒト)がナナ(猫)の終の住処を見つける努力をし
サトルの近親者が後見人となり
ナナのためにペット可の家を手に入れ、終生飼養を約束する
残念なことにたくさんある
✖️ダメなところ
1.フードを地面に直置きして餌やりし、食べ残しをそのままにして去った
2.キャリーから出てしまう経験した後も対策を施さない
3.リードを付けずに屋外へ出す
4.屋外で見失う経験後も、屋外へ出すことを繰り返す
5.友人宅に着いてすぐにキャリーから出す
6.犬と初対面させる際に屋外でリードなしで直に会わせる
7.駐車場でナナを脱走させて、探そうとせず放置
8.ハチ(猫)が車にはねられて亡くなる経験をしたのに、ナナを野良猫状態にさせたまま放置
9.サトル(ヒト)の友人のセリフ「仔猫が生まれてしまったから」は不妊手術せずに飼っている
10.その友人は1年前に仔猫を拾って飼いはじめており、その猫が出産したなら既に2回以上出産
◎正しい方法
1.不妊手術と餌場の清掃及びトイレの管理ができない無責任な餌やりは、単なる迷惑行為※なので餌やりをしない
行政と地域住民の理解を得た「正しい地域猫活動」に限り、器に猫用フードを入れて餌やりをする
2.キャリーでの搬送は扉を確実に閉めて、ガムテープなどを貼り補強する(車移動の場合も同じ)
大きい布などでくるみ、猫の不安が軽減するように工夫する
3.猫を屋外に出さない・散歩は必要ない(災害などの緊急事態のみハーネスを着けてハーネスにリードを付ける)
4.猫を屋外に出さない・散歩は必要ない(移動は必ずキャリーに入れる)
5.キャリー内にいてもらい時間をおく、もしくはケージを用意ししばらくケージ内で過ごさせてから室内フリーにする
6.屋内でキャリー(またはケージ)内にいれて、柵越しに犬と猫がお互いに観察できる時間を作る
7.脱走後の捜索は初動の早さが重要、すぐに捜索を開始する
・猫の脱走した場合の捜索手順
8.野良猫状態で放置※するのは遺棄と同じ
愛護動物の遺棄は犯罪です
動物愛護管理法第44条~第50条
愛護動物のみだりな殺傷2年以下の懲役又は200万円以下の罰金
愛護動物の虐待100万円以下の罰金
愛護動物の遺棄100万円以下の罰金
・環境省 動物愛護管理法 概要のページ
9.飼い猫の不妊手術をするのは飼い主の責務(動物愛護管理法第7条第5項)
動物の飼い主の責務第7条pdf
10.飼い猫の不妊手術をするのは飼い主の責務(動物愛護管理法第7条第5項)
無責任に餌をあげるのはやめましょうpdf
動物愛護管理法は、犬や猫などの命を守り、その習性を学び、適正飼養されるために作られたものです
愛護動物を扱った映像作品で「動物にストレスを与えないように配慮して撮影している」をよく見るけど
愛護動物を扱った書籍や映像作品は
「飼い主の7か条:
病気の知識と予防・終生飼養・迷惑防止・繁殖制限・身元表示(所有明示)・逸走防止・災害対策」
・環境省「飼い主の7か条」pdf
を明記することを義務付けてはどうだろうか?
※1.の「迷惑」というのは
例えば通りすがりに見かけた猫に餌やりをするのは
地域住民だけでなく、その猫にとっても迷惑なことなのです
自分の餌場を確保できている猫なのだから、餌をあげなくても大丈夫です
※8.外で生きることは猫同士の喧嘩、病気の感染、交通事故などの危険と常に隣り合わせです
そういう環境に脱走させたまま放置するのは遺棄と同じです
フィクションとはいえ、ナナ(猫)が野良猫状態で放置されるシーンに
違和感を持つ人がたくさんいますように
そして
野良猫も飼い猫も不妊手術をする、迷子にさせない、遺棄しない、完全室内飼いでの終生飼養
を、あたりまえと思う飼い主が増えることを
切に願います
最後までお読みいただきまして
ありがとうございましたm(_ _)m

飼い猫も外猫も不妊手術を
もちろん飼い犬もね

猫が脱走するのはどんな時?

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