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空気人形

映画「空気人形」を観てきた。
(ほんとは違う映画観るつもりだったけど、時間を間違えたのでコレに変更)

この作品についてのインタビューで、是枝監督がARATAを起用した理由のひとつに
「優しく語りかける声の持ち主」をあげていたことにもひじょーに納得していたし、
レンタルビデオ店の店員という一見普通っぽい役を演じるARATAを見たかった。




まずは、
空気人形というものがこういう仕組みになっているのねー、ってことがわかる。
知らなかったことを知る、という新鮮な驚きがある。

板尾さんが適度に気持ち悪くてでも憎めないというか。ナイスキャスティング。

ARATAもよかった。
空気人形に願いを打ち明けるとことか、よかったなぁ。




そして、
たぶんこの作品のいちばんの泣きどころシーンで(わたしの隣の女性は泣いていた)、
わたしはしらけてしまったのよねー・・・

それはたぶん、わたしにとっての誕生日は、
OL・美希(星野真里)にとっての「リンゴ箱」のようなものだからだと思う。




空気人形役のペ・ドゥナは、色白で手足が長くほんとにお人形さんのようで、
スクリーンに映し出される胸は、上品な大きさで清楚で美しい。←わたし好み

女性ひとり客(わたしもだけど)が意外と多かったのは、是枝監督作品だからだろな。


以下、ネタバレあり。
最初に、空気人形(ペ・ドゥナ)の生活がどんなものか、
空気人形の持ち主(板尾創路)との交流でわかる。
・・・洗っているときに現実に戻ってるんだろなぁ。
ほかの時間は楽しそうだけど、ね。



空気人形は心を持ってしまったあと、自分を「処理機」と自覚している。
レンタルビデオ屋店長にやられてしまったあとは、自分で洗っている。

あのシーン、可哀想と捉えればそうだけど、
空気人形はそういう造りであり、
なおかつ触感による不快感は無い(心を持っただけだから)。
生身の人間がレ◯プされるのとはわけがちがう。






空気人形は
“ 空気人形でしかできない ”順一(ARATA)の願いを叶えてあげられた。
だからわたしは順一の最期を見ても、悲しくなかった。

  長生きすることのほうが絶対幸せとは限らない。





誕生日をみんなが祝ってくれる(想像の)シーン、この作品の泣き所だったっぽい。

みんなが、だ。
近所の親子も受付嬢・佳子もレンタルビデオ屋の店長(岩松了)もだ。

このシーンで泣ける人はつまり、
誕生日を周囲の人々に祝ってもらえることは
  揺るぎなく幸せ と思っている人だ。


順一だけでいいじゃん。とわたしは思ったのだ。
好きなヒトが
「キミのことを知っているよ、覚えているよ、想っているよ」と態度で示してくれる。

  それだけでいいじゃん。




OL・美希(星野真里)は摂食障害だ。(←知らずに観に行った)
実家から送られてくるのは収穫されたリンゴが詰まった箱。
リンゴはゴミ置き場に捨てられていたり、部屋で放置され腐っていたりする。

つまり、リンゴは食べていない。

美希にとっては、過食衝動の原因が「リンゴ箱」なのだから。




  わたしにとっては、盆暮れ正月+誕生日が「リンゴ箱」だ。
  (今は過食はしないけどね)






この空気人形は可哀想じゃない。幸せだ。

心を持ってしまった。恋をしてしまった。
そして、
好きな人に温かい息を吹き込んでもらった
(どんな空気人形も経験できることじゃない)。

順一の願いを叶えてあげられた。

受付嬢・佳子(余貴美子)に線を隠す方法を教えてあげられた。


たとえ、見当違いな行動をしていたにしても
彼女(空気人形)はその瞬間幸せだったはず。

だから、
順一に自分の息を吹き込もうとしたことも、とっても幸せな行為だ。

近所の女の子には、同等に“女の子”として扱ってもらえたし、
美希に「綺麗」と言ってもらえたし(その声が届いていないにしても)。


  幸せじゃん。







ところで、





オトコっていくつになってもヤル気マンマンだよね(個人差はあるにせよ)。
 …石◯純一ってスゴイよねなんかもう見ていられないくらいどーでもいいけど…
それは生物学的に必要なんだろうね。60や70過ぎても子を作れるってことが。

つまり、オトコは出すだけだから。




女性が安全に産める年頃が、
いちばんピチピチして綺麗なのはあたりまえだなぁ…と思う。
ピチピチムンムンで異性を惹きつけることが、生物学的に必要なんだよね。

オンナは受け止める側だから。

受け止めて体内で育てて産む(ことに繋がる行為だから)。
それが安全にできる年齢から、年を重ねてそうでなくなっていくことは、
(40過ぎても産めるのは
 そして未熟児で産まれても育つのは、医学の進歩によることが大きいでしょ)

ヤル気マンマンからそうでもなくなっていくことと比例する(個人差はあるにせよ)。

自分の体を本能で守っているのよ。





だとしたら、

空気人形でもなんでも使って処理した方がいいよ。『正しい性癖』なんて無いんだし。

法に触れないなら、
周りの人間を不快にしないなら(秘密にするなら徹底して隠せばいいし)
それでいいと思うのよね。

浪人中の受験生・透(柄本佑)の姿はじつに健全なのよねー。

最近の若い子は
アニメやゲームのキャラに恋してそれで処理することもできるらしい。
生身の人間に恋をできず、そっちの世界にいってしまうのもどーかと思うけど、
ためこむよりいいかも、と思う。

草食系とかって言われる男子たち、だいじょーぶかいな?(w
ためこまないで、
どんどん恋してガンガン行けよー。

受け止める側はいつまでもピチピチじゃないんだから(爆


 えーっと、なんの話をしているんだっけ・・・?





そうそう、
これから映画「空気人形」観る人は

佳子がベンチで食べているのが
(インスタントの)パスタであることを見逃してはいけない。







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Category: 観・聴

コメント

ともさん、こんばんは。
観てこられたんですね。
板尾さんが、出てらっしゃるンですね(笑)
空中庭園の時の性癖の旦那が、脳裏に(笑)
どうもこういう役は、ピッタリなのかもしれないですね。

暗めの映画が、気になるのでまたレンタルで観そうな気がします。
監督さん、好きですから。
主演の女優さん、こういう役って難しいだろうと思います。

元気なうちは、フツウに頑張ればいいですよね(笑)
年齢と共に自然に形は、変わってきますヨ。
私もおばちゃんになってようやく夫婦の絆って解るようになりました。
あっ、映画と関係ないか(笑)

2009/10/24 (Sat) 20:52 | モディ #3fSe.YNE | URL | 編集

>モディさん

板尾さん、心を持つ前の空気人形との生活を満喫されていました(笑)
心を持ったあとの彼女との対話も見どころです。

ペ・ドゥナ、衣装もよく似合って可愛かったです。
最期まで「空気人形」にしか見えなかったのは、さすがです。

>ようやく夫婦の絆って解るように

絆、そういう感覚ってどういうものなんだろ?
うちの親はずっと家庭内別居ですからねー。
家族の絆もどーいうものなんだか?
わたし自身も今後判るときは無い気がしますねー。

ずーっとドラマか映画のなかの架空の感覚のように思ってきたので。

あ、今日、映画「明日の記憶」放映ですね、見なくちゃ…

2009/10/25 (Sun) 20:01 | とも #GCA3nAmE | URL | 編集

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